新しくなったカナダの入国審査をステップごとに詳しく解説!!
カナダに入国する最後の手続きが、入国審査。
何度も経験しているともはや流れ作業ですが、初めて入国する方は、カードの記入や、税の申告、英語の質問への対応に戸惑うかもしれません。
この記事では2017年にアップデートされた関税申告キオスクを含め、カナダの入国審査のステップを詳しく解説します。
なお、カナダに留学・渡航を予定されている方は、以下のカナダに留学する際の持ち物についてまとめた記事も役にたつかもしれません。
新しくなったカナダの入国審査ステップ
2017年にカナダ入国管理局は、国内の主な空港において、入国手続きの方法を更新しました。
今まで機内で配布され税関申告書を記入したのち入国審査所に提出していたのが、今後は到着後の空港内に設置されている専用の機械(キオスク)を利用して行えるようになりました。
面倒な書類の記入が減るのはいいことですね。後ほど空港にある端末の操作方法と合わせて解説します。
1「イミグレーションカードの記入」
イミグレーションカードは今までと変わらず、機内で配布されるので、必要事項を記入します。
到着してから記入しても良いですが、日本からだとフライト時間も長いので、事前に書いてしまっておくと良いでしょう。
1:苗字と名
2: 生年月日(西暦・月・日)
3: 国籍
4: 同行者(家族)の氏名、生年月日、国籍を記入
5: 現住所
6: 国名
7: 郵便番号
8: 渡航手段
9: 搭乗便名
10: 主な旅行目的
11: 入国経路
(中)日本から直行便で入国
(下)アメリカ経由で入国
12: 以下のものを持っているか
・火気、その他武器類
・業務用の品物、用具、商品、商品見本
・食品(果物、野菜、肉類、卵、乳製品)、動物、鳥類、昆虫、植物、土、有機物、ワクチン
・合計金額が10,000カナダドル以上の通貨と各種通貨代替物
13: 別送品はあるか
14: カナダで農場へ行くか
15: 滞在日数
16: 免税範囲を超える物品を持っているか
17: 署名
18: 日付
2「到着、入国審査カウンターへ」
飛行機から降りたら、またはARRIVAL(到着)またはIMMIGRATION(入国審査)のサインに沿って進みます。
おそらく同じ便の乗客の人は皆これに進むので、ついて行けばそのまま到着すするはずです。
3「キオスクにて税関申告書の発行」
先述した通り、カナダの入国において2017年以降は紙の税関申告書の記入は必要なくなり、入国審査カウンター前に設置されたキオスクを使用しての発券になります。
税関申告書の発行までの操作手順は以下です。(英語での操作にトライしてもいいですが、操作言語を「日本語」に変更できるので、不安な方はあらかじめしておくとわかりやすいです。)
- パスポートの写真があるページをスキャンする
- 顔写真を撮影(機械に設置されたカメラで行います)
- 税関申告項目に必要事項を入力
その後、税関申告書が発行されるので忘れずに受け取り、入国審査官のいるブースに進み審査官による面接が行われます。
4「入国審査官の面接」
カナダの入国審査ステップで一番緊張するシーンかもしれませんが、落ち着いて対応しましょう。
機内で記入したイミグレーションカード、キオスクで発行した税関申告書、パスポートを入国審査官に提出します。
入国審査官がよく尋ねてくる質問は?
一概に毎度同じとは限りませんが、入国審査官が訪ねてくる質問は以下のようなものが多いです。
よく聞かれる質問1「What’s the purpose of your visit?」
カナダに来た目的は何ですか?という質問です。答えは、就学なら「Study」ワーホリなら「Work」など、おそらく単語のみ伝えるだけでも通じるかと思います。
逆にウソをついたり、余計なことを話すと、ビザもないのに就労目的で入国しようとしているのではと疑われたり、思わぬトラブルになりかねません。例えば学生で入国しのちにワーホリに切り替えて就労する予定でいても、シンプルに目下の渡航目的である「Study」とだけ伝えるようにした方が良いでしょう。
さらに加えて質問された際は、ビザの期間を踏まえた簡単な渡航プランを説明できるようにしておくといいでしょう。
よく聞かれる質問2「How long will you be staying in Canada? 」
カナダにはどれくらいの期間滞在予定ですか?という質問です。答えは、10日なら「10 days」半年なら「6 months」など、簡単ですね。
後々ビザを更新し、長く滞在する予定でも、目下の就学や就労予定期間を述べるようにするといいでしょう。
よく聞かれる質問3「Where are you staying?」
滞在先はどちらですか?という質問です。滞在先のホテルや、ホームステイの場合はホストの住所をすぐ伝えられるようにしておきましょう。
上記のような質問に答えたのち問題がなければ、パスポートにスタンプを押してもらって、面接は終わりです。
5「別室?(必要な場合)」
多くの場合、上記のステップを終えると(預け入れの荷物があればピックアップしたのち)、晴れてカナダ入国となりますが、以下のような場合、入国前に別室に呼ばれる場合があります。
- 学生ビザの発行など書類の準備が必要な場合
- ランダムな荷物検査
筆者は日本から旅行でタイを経由した後で、カナダに入国した際、預け入れ荷物の検査の立会いが必要とのことで別室行きとなりました。日本からお土産に持ち帰った重たいオーディオ用機材が、何かいかがわしいものと疑われたようでした。
別室と聞くと、怖い刑事さんにたっぷり事情聴取されるイメージがありますが、単に手続き上必要な場合もあるので、指示されたら素直に向かいましょう。
荷物検査はパッキングしたスーツケースを開く手間はありますが、法律で規制されているものなどの持ち込みが無いことの確認がされれば終わりです。
カナダの入国審査ステップまとめ
カナダの入国審査についてのポイントは、
- イミグレーションカードは機内で書いておく
- 関税申告はキオスクで発行
- 審査官の面接では虚偽の申告や余計なことまで話さない
- 別室に連れて行かれても冷静に
以上、カナダの入国審査ステップでした。